<卵割による評価方法>
卵子が精子と受精すると分裂(卵割)しながら成長します。当院では第一、第二卵割がどのように分かれるかを評価して移植順を決めています(①卵割の様式と評価)。
正常に4細胞まで卵割したものを”s”
(優れているという意味のsuperiorのs )
第二卵割で異常な卵割をしたものを”x2”
第一卵割で異常な卵割をしたものを”x1”
と評価しています。
”卵割様式”で評価する方法は最新のシステムであるタイムラプス(連続撮影)をすべての患者様に行っているため可能になる当院独自の評価方法です。
②分割期胚(Day3)の卵割別の妊娠率
正常卵割″S”の胚は異常卵割”x1”のものより妊娠率が10%以上高いことが示されています。
③良好胚盤胞の卵割別の妊娠率
良好な胚盤胞まで成長していると卵割別で妊娠率に差はみられませんでした。
以上のことから分割期胚において卵割が正常なものほど妊娠が期待できます。
そのため、当院では分割期の移植胚の優先順を決める際は卵割様式も含めて決定しています。
☆ご質問があれば、診察やたまご相談室をご利用下さい