<精子の凍結保存>
精子は卵子や胚同様に一旦凍結して保存し、必要時に融解して体外受精に用いることができます。事前に精子凍結をする主なメリットは以下が挙げられます。
・出張など仕事の都合が合わず採卵当日に来院できないとき。
・精子が少なく、採卵して当日の精子だけでは足りない事態の回避。
・がん治療や放射線治療、化学療法予定で治療開始前の妊孕性温存。
今回は、そんな精子の凍結保存方法について簡単にご紹介します。
詳しくは医師にご相談ください。
①採精(採精室)
精子凍結の実施が決まると、採精のご案内があります。院内採精では、防音構造を備えた専用の個室を使用していただきます。
②精子凍結~保存
精液を調整した後、保存用のチューブに分け、液体窒素の蒸気で凍結します。その後ケーンという固定用器具にチューブを取り付け、-196℃の液体窒素が入ったタンクで保存します。