<卵子・胚を凍結保存するメリット>
前回の精子凍結に続き、今回は卵子や胚の凍結保存についてお話しします。
卵子・胚の凍結~保存
専用の凍結液で処理した後、デバイスに卵子または胚を乗せ、 -196℃の液体窒素で一気に凍結します。その後、ケーンという固定用器具にデバイスを入れて、液体窒素が入った凍結タンクで保存します。
◆卵子凍結のメリット
・採卵当日に精子が得られなかったとき。
・がん治療や放射線治療、化学療法予定で治療開始前の妊孕性温存。
・現在予定は無いが、将来のために卵子を保存しておきたい場合。
◆胚凍結のメリット
・子宮の状態を移植に最適化できるので妊娠率向上。
・卵巣過剰刺激症候群発生時に症状悪化を回避。
・内膜が薄い場合。
・がん治療や放射線治療、化学療法予定で治療開始前の胚での妊孕性温存。
~おわりに~
いかがでしたか?このように一旦凍結して保存しておくことで、将来への備えになることや、
ベストなタイミングで融解することができます。詳しくは医師までご相談ください。