皆様こんにちは。看護部門より先月開催しました患者会のご報告をいたします。
現在、看護部門では1年に2回、患者会『Cocochi-na』(ここちーな)を開催しています。第8回目の今回は「養子縁組について」でした。
今年は、新型コロナウィルス感染が猛威をふるい、夏季に予定をしていたCocochi-naは中止を余儀なくされ、今回も秋からの感染者数の増加に伴い、再度開催が危ぶまれましたが、急遽オンライン形式に変更し、開催することが出来ました。
公益社団法人家庭養護促進協会大阪事務所からケースワーカーの方をお招きし、養子縁組について講演と質疑応答で約1時間半の患者会となりました。
講演内容の中で複数の方から興味深かったとご意見をいただいた「おやこになるプロセス」では、施設養護の子どもが自分だけを愛してくれる大人(親)を求める時、彼らなりに生まれたころまで時間を戻し、一から自分を愛して欲しいという姿を特別な大人(親)に見せます。それを受け止められるように、養親の気持ちの持ちようにも触れられていました。
ご夫婦のお子様を望み、治療を頑張られている中、「養子縁組について」をテーマにとりあげることに不快な思いを抱かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、養子縁組を望まれて家庭養護促進協会を訪れるご夫婦の8割が何らかの不妊治療を経験されているそうです。養子縁組は不妊治療の延長上に位置するものではありませんが、様々な家族のかたちがある事、ご夫婦がお二人の人生を考えるときに持てる情報の一つとして、今回このテーマにしました。
参加者の方から、定期的にこのような説明を聞ける場が欲しいとの声も頂いております。
今後も患者様の心の声に耳を傾け、寄り添えるような“ここちいい空間”の患者会『Cocochi-na』を開催していきたいと考えています。