生殖技術部門より精液持参方法のお知らせとお願いです。
精液が長い時間冷たい空気にさらされると、精子の運動性が低下してしまう恐れがあります。当院でも持参方法を指導していなかったころの気温が低い時期における精子の運動率を調べると、自宅採精での運動率は低かったことが明らかになりました。
低温にならないようにハンカチやタオルに包んだ採精カップを腹巻などで固定する。または、採精カップをタオルに包んで保温バックにいれて持参していただくようにお願いします。(図2)
図2の方法で持参していただくようになってからと比べると寒い時期の運動率が10%ほどよくなっているという 結果が出ました。(図3 4)
自宅で採精された際の精液の保温で精子をいい状態で保つことができます。寒い季節は特に外気に触れないように気をつけていただくようお願いします。
高温すぎると逆に運動性が悪くなるため、携帯カイロなどの人肌以上の高温になるもので温めないようにお願いします。