胚は、外側に透明帯と呼ばれる殻を持ち、発育過程の細胞は守られています。着床する段階になると、透明帯を破って孵化し、そこから内膜に潜り込んでいきます。
ところが、透明帯が分厚かったり硬いせいで孵化できなかった場合は着床することができません。また、凍結融解胚はその過程で透明帯が硬くなってしまうという報告があります。
アシステッドハッチングは、予め移植する胚の透明帯の一部分を薄くしたり、穴を開けることで孵化を促す方法なのです!
(A)適応
35歳以上の方、凍結融解胚移植の方、その他医師が必要と判断した場合が挙げられ、保険周期、自費周期どちらでも受けることができます!
(B)実施方法~分割期胚~
分裂した細胞が外に飛び出ないように一部分を薄くします。
(C)実施方法~胚盤胞期胚~
いつでも孵化できるよう穴を開けます。
(D)実施個所
一見薄い範囲が広すぎたり、穴が大きく見えますが、実際はチャックを開けるようなイメージです。このように、胚を守る機能を維持しつつ、孵化を促す方法をとっています。