こんにちは、薬剤部門です。
インフルエンザワクチンの接種について、よくある質問にお答えいたします。
Q1 インフルエンザワクチンの種類は?
インフルエンザワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンがあります。
従来の注射のワクチンは不活化ワクチンですが、日本で2024年度より販売開始された「フルミスト点鼻液®」は生ワクチンです。
Q2 妊娠中の接種は可能ですか?
不活化インフルエンザワクチンであれば接種していただいて問題ありません。
妊娠中にインフルエンザに罹ると重症化しやすいため、むしろ接種した方が良いともいわれています。
また、処置・採卵・胚移植を受けた方も原則として接種可能ですが、接種後に軽い風邪症状が出る恐れがあるため、上記の直前の接種は避けてください。
また、体調の優れない方はワクチンを接種する病院・クリニックの医師にご相談ください。
一方の生ワクチン(フルミスト点鼻液®)は妊娠可能な女性においては、あらかじめ約1ヶ月間避妊すること、及びワクチン接種後2ヶ月間は妊娠しないようにする必要があります。
フルミスト点鼻液®の対象は日本では2歳から19歳未満とされていますが、医療機関によっては海外から輸入したフルミスト点鼻液を49歳未満の方に接種しているところもありますのでご注意ください。
なお、当院ではインフルエンザワクチンの接種を行っておりませんのでご了承ください。
Q3 インフルエンザワクチンの「防腐剤」が気になります。
ワクチンに含まれる防腐剤は「チメロサール」という成分です。
「産婦人科診療ガイドライン」において、インフルエンザワクチンはチメロサールを含むがごく少量であり、胎児への影響はないとされています。
それでも気になるようであればチメロサールの入っていない不活化インフルエンザワクチンもありますので、医療機関に取り扱いがあるか各自でお問い合わせください。